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【欧州セール遠征】繁殖牝馬を追いかけて⑤

2024.02.06 Column

前日はほぼ観光でしたが、フランス2日目は気持ちを切り替えて下見です。事前にピックアップしたのは約70頭。ここではセリ専用の馬房だけではなく、ドーヴィル競馬場の待機馬房も使って、多くの上場馬に対応しています。競馬場の馬房はかなり入り組んでいるので、慣れていないと目当ての馬を探すのが大変です。今回もEquinelineのアプリを使用して、効率良く回っていきます。

このセリには良血馬も数多く上場されています。しかしながら毎年のように〝馬はイギリスの方がいいな〟と感じてしまいます。馬房から出てきた瞬間に「おっ!」となる馬は本当に一握り。ピックアップの段階では有力候補だった祖母ミエスクの馬も「だから売りに出すのか…」というのが率直な感想でした。結局、候補として残ったのは3頭だけでした。

下見が終わってからはノーザンファームとの打ち合わせです。セリには毎年一緒に参加しているので、ノーザンファームが買おうとしている馬はだいたい分かりますし、今回もほぼ予想通りでした。欲しいけどレイクの予算では収まらないかな…と思っていた馬が被っていたので、ノーザンファームに譲ります。その結果、192番のレディハリウッドを予算40万ユーロで競ることにしました。筋骨隆々の分かりやすいスプリンター。何より動きの良さが目を引きました。

アルカナ市場はセリ場もオシャレなのが特徴です。

海外のセリの鑑定人は基本的に何を言っているのか分かりませんが、フランス語は輪をかけてチンプンカンプンです。ハンマーを落とす時に「うなじゅー」と言うので意味を聞くと、〝契約が成立しました〟というニュアンスらしく、当然ながら日本でおなじみの料理のことではありませんでした。

お目当ての馬の時間が近づいてきたので、NARVICK INTERNATIONAL INC.のエマニュエルさんと一緒に席に付きます。エマニュエルさんはフランス人のエージェントで、日本への数々の種牡馬導入にも携わっていて、レイクも現地でいろいろとお世話になっています。

セリが始まりました。20万ユーロぐらいから参加。38万を打った後、40万を返されたので諦めようかと思っていたら、39万にビットが下がったので40万を打ちます。しばらくすると鑑定人が私に向かって「うなじゅー!」のコール! 無事に落札となりました。エマニュエルさんと握手をして、書類にサイン。フランスでも最高の買い物ができました。検討の結果、レディハリウッドはイギリスに運んでバーイードを配合することにしました。

最終日はドーヴィルからパリに向かいながら、2カ月前の凱旋門賞を制したエースインパクト、トップサイアーのシユーニなど、フランスの大物種牡馬を見て回りました。どの牧場も建物がすべてオシャレで、さすがフランスといった感じ。いい目の保養となりました。帰りはシャルルドゴール空港から羽田へ。緊張感から解放されたのか、はたまた連日の疲れが出たのか、いずれにしても機内で爆睡したのは言うまでもありません。

以上、ヨーロッパの旅行記でした。

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【欧州セール遠征】繁殖牝馬を追いかけて①はこちらをご覧ください。
【欧州セール遠征】繁殖牝馬を追いかけて②はこちらをご覧ください。
【欧州セール遠征】繁殖牝馬を追いかけて③はこちらをご覧ください。
【欧州セール遠征】繁殖牝馬を追いかけて④はこちらをご覧ください。