Breeding horses
走るモーリス産駒の典型例と言うべき、パワーとスピードに秀でたエネルギッシュな馬です。
それが最もよく分かるのが、放牧地での走り。
あっという間に加速すると、起伏を物ともせずに他馬を突き放します。
その源は二つ。一つは大きめのボディーに似合わない四肢の回転力。そしてもう一つは筋肉の力強さです。
もちろん馬体に負けず劣らず、血統も一級品です。
母は不出走ですが、父がキングカメハメハ、母が06年のエリザベス女王杯覇者のフサイチパンドラ、半姉がGI・9勝のアーモンドアイ（父ロードカナロア）という良血馬。キングカメハメハとロードカナロアは父仔なので、稀代の名牝とは非常に近い血統構成の姉妹となります。
そして繁殖としてのポテンシャルも既に証明済みです。
半兄のコンティノアール（父ドレフォン）は23年のUAEダービーの3着馬。5月の栗東Sでオープン2勝目を挙げて、総獲得賞金は1億円を突破しました。
また、全姉のシホリーンは昨年のアルテミスSで僅差の4着に健闘しています。
あえて〝不安材料〟を挙げれば、兄姉に運がなかったことでしょうか。
コンティノアールはケンタッキーダービーで快挙が期待されたものの、直前で無念の回避。
そしてシホリーンは今年のフェアリーSを除外となり、後に骨折が判明。
クラシックを諦めざるを得ませんでした。
いろいろな思いを背負い、本馬が目指すのは3歳春の大舞台。
ライバルを蹴散らし、運も味方に付けて、きょうだい初のビッグタイトル獲得を期待しています。
Breeding horses
