塩澤 正樹様、3,500万円にてご購買いただきました。
誠にありがとうございました。
〝史上最強ダート馬はクリソベリルだ〟という声があっても、全く驚きはありません。
確かにGI級4勝という実績は立派ではあるものの、歴代の名馬に比べると地味に映るでしょう。
しかしながら、一戦一戦で繰り出したパフォーマンスは秀逸。とりわけ3歳時のチャンピオンズCは圧巻でした。
良馬場では破格といえる1分48秒5の好時計を叩き出し、並み居る強豪古馬を完封。史上初となる無敗でのダートGI制覇を成し遂げました。
競走生活後半はケガに泣きましたが、無事なら多くの記録を塗り替えたに違いありません。
本馬は父にとって2世代目の産駒となります。
まずは立ち姿をご覧ください。じっと前を見つめる瞳、牝馬離れしたボリューム感のある体つき、おまけに右後肢の繋の白斑は、いずれも父と瓜二つ。
したがって父同様のダート馬であることは確実ですが、それでいて四肢の回転は速く、決して〝重たい〟馬ではありません。
4月26日の遅生まれとあって伸び代も大きく、どれほどの馬になるのかと想像しただけでワクワクします。
母系を見ると、近親にはベガやアドマイヤベガ、アドマイヤドンやハープスターなどGI馬がズラリ。
母メジロスプレンダーの繁殖成績も素晴らしく、半兄のダノンスプレンダー(父ロードカナロア)はダート中距離のオープンを2勝。
同じくシホノスペランツァ(父ブラックタイド)が22年の菊花賞で5着、半姉で現3歳のブラックルビー(父キズナ)がデビュー2連勝を決めてクラシック候補と噂されるなど、活躍馬が続出しています。
そんな兄姉に追い付き追い越せ─。
いずれは牝馬ダート路線の頂に上り詰めてほしいと思います。