草間 庸文様、6,400万円にてご購買いただきました。
誠にありがとうございました。
生産馬に等しく愛情を注ぐのは当然ですが、どうしても思い入れの強い馬は出てきます。
本馬はスタッフ一同が〝何としても活躍してほしい〟と切望する存在。
その理由は当場で唯一となるグローリーヴェイズの初年度産駒だからです。
父は19年と21年の香港ヴァーズの覇者であり、当場に初のGIタイトルを届けてくれた功労馬。
23年に種牡馬となった際、全力でサポートすべく、花嫁として「この馬がベスト!」と白羽の矢を立てたのが母デックドアウトでした。
母は名繁殖牝馬の登竜門として知られる米GI・アメリカンオークスの覇者。
17年のファシグティプトン・ノベンバーセールにおいて90万ドルで購買しました。
ここまで大物は出ていませんが、産駒の出来は右肩上がり。
5番仔のチュウワカーネギー(父モーリス)が6月7日の2歳新馬を楽勝し、この世代のJRA一番星に輝いたのは記憶に新しいところです。
大柄な仔を出す繁殖なので、ディープインパクト産駒ということを差し引いても小ぶりだったグローリーヴェイズとは調和するはず!
そのように考えを巡らし、自信を持って配合しました。
果たして答えはというと、父譲りの流星が印象的な、素晴らしい牝馬が生まれました。
これまでの母の産駒に比べるとディープインパクト系らしく、そしてグローリーヴェイズ産駒らしく、非常に素軽い体つき。
遅咲きだった父の同時期に比べると見栄えがしますし、放牧地での猫のような柔らかい動きは特筆ものです。
血統のイメージ通り、芝中距離を主戦場に、父の代表産駒に上り詰めることを願っています。