現役時代はフラワーCを制覇。祖母のメジロドーベルの血を引く馬としては、ショウナンラグーンに続いて2頭目の重賞ウイナーとなりました。
こんなことを言うとイクセルに怒られるかもしれませんが、牧場時代は決して見栄えのする馬ではなく、セレクトセールの下見でも人気がなかったんです。それだけに叔父のホウオウドリームを所有されていた小笹芳央オーナーが「この血統は僕が買わないとね」と仰って、実際に落札してくださった時は本当に嬉しかったです。
幼少期はどういう課題がありましたか?
母のメジロオードリーは仔出しが安定せず、骨量が足りなかったり、飛節が難しかったり、悩まされる馬が多かったんです。イクセルも例に漏れず、華奢な上、お母さんに似てカイ食いが細く、なかなか大きく成長しなかったですね。実際、フラワーCを勝った時も馬体重は414kgしかありませんでしたし、重賞を勝てる馬になるとは夢にも思っていませんでした。