創業時から長きに渡ってレイクヴィラファームを支えてきた名牝のラストクロップです。
母のメジロシャレードは吉田豊騎手が「ドーベルに一番似ている」と絶賛したメジロドーベルの4番仔。
事故のため、僅か2戦のキャリアで引退となりましたが、そのポテンシャルの高さは産駒が証明してくれています。
JRAで6頭がデビューして4頭が勝ち上がり。
ショウナンラグーン(父シンボリクリスエス)は14年の青葉賞を制し、ダービーでも6着に健闘。
ヴァントシルム(父ジャングルポケット)も芝中長距離を主戦場にオープンまで出世しました。
競走馬としては不完全燃焼に終わった母ですが、ドーベルの後継牝馬という意味では、百点満点に近い活躍です。
そして本馬の父は、19年の米年度代表馬のブリックスアンドモルタルです。
現4歳の初年度産駒はスロースタートでしたが、徐々に成績が上昇。
昨年のJBCレディスクラシック覇者のアンモシエラ、23年のサウジアラビアRCを制したゴンバデカーブースなど、幅広いジャンルで活躍馬を輩出しています。
そして自身と同じく成長力に富んだ馬が多いのも特徴。
いずれはリーディング上位に顔を出してくることでしょう。
改めて本馬をご覧ください。
現時点ではフレームが大きめで少々野暮ったく、トモの甘さも目立ちます。
ただ、血統のイメージ通りなら、ここからどんどん垢抜けてくるはず。
2歳からポンポン…というタイプではありませんが、オーナーに息長く楽しんでいただける馬に育ってほしいと思います。