歴史的名馬の初年度産駒から、父を超える怪物が誕生─。
そんな漫画のような話が現実になるかもしれません。
血統表を見ずとも、一瞬で良血と確信できる圧倒的な存在感。その瞳は2年後の大舞台を早くも捉えているように思えます。
父は米国でGI・4勝を含む6戦6勝。
ダート馬としては史上最高レーティングとなる140ポンドを獲得した歴史的名馬です。
とりわけ22年のパシフィッククラシックSは一見の価値あり。同年のドバイワールドC覇者であるカントリーグラマーに19馬身1/4差をつけた走りは、誰もが〝世界最強馬〟と認めるものでした。
血統・馬体・実績と全て揃っているので、繋養1年目の23年の種付料が20万ドル(約2800万円)の超高値だったのも至極納得。
種牡馬としても歴史に名を残すに違いありません。
そして本馬は贔屓目なしに、父の初年度産駒の中でも屈指の好素材です。
母は20年のアルゼンチン最優秀3歳牝馬。22年のファシグティプトン・ノベンバーセールでは60万ドルまで競り上がりましたが、何とか手に入れることができました。今春に誕生したイクイノックス産駒の牝馬の出来も素晴らしく、この先の洞爺を支える名繁殖牝馬になることでしょう。
両親から受け継いだ筋肉のボリューム感、そこから繰り出されるパワフルな動きは、超一流のダート馬のそれ。幾ら見ていても飽きることはなく、ウイークポイントは見当たりません。
中東を制圧し、主役の1頭として米国の3冠戦線へ。
種牡馬としての父の名声を高めてくれると確信しています。