洞爺湖と羊蹄山を臨む
想い豊かな繁殖牧場

トップページ

broodmare

レイクヴィラファームは、メジロの血統を受け継ぎながらも、
近年は次世代を担う優れた馬を渡米して買い付け、30頭以上の繁殖牝馬を有しています。
そんな繁殖牝馬のことをスタッフに聞いてみました。

ミスミルドレッド

Data

  • 2017年2月3日 生まれ
  • ルーラーシップ

    メジロミドウ

    母父ステイゴールド

現役時代は23戦3勝。勝ち上がりに10戦を要しましたが、4歳時に1勝クラスと2勝クラスを連勝するなど、馬主孝行な活躍を見せました。

初勝利までに2着が6回もありました。来週で未勝利がなくなるというギリギリのタイミングでようやく勝ち上がってくれて、スタッフ一同で喜んだ記憶があります。そこから3勝クラスまで行けたのは、父のルーラーシップ、さらには母系の長所でもある成長力の賜物ですね。現役を引退後、丸山担オーナーから買い戻させていただいて、洞爺に帰ってきました。

曾祖母のカンパナはレイクで一大牝系を築いていますね。母のメジロミドウは2勝馬。祖母のメジロサンドラは5勝を挙げたオープン馬です。

お母さんのミドウはザ・ステイゴールド産駒といった感じで、いつもカリカリしていたし、小柄でした。でも、この馬はルーラーシップのいい面が出て、ミドウの産駒にしては穏やか。加えて450kg前後で競馬をしていたように、牝馬としては体もしっかりありましたね。

子育ては上手ですか?

ミドウに似て、いいお母さんをしてくれていますよ。思い出話を一つするなら、初仔に乳を飲ます時、ミドウは大騒ぎだったんです。でも、ミルドレッドはめちゃくちゃ大人しくて、スタッフみんなで警戒していたのに拍子抜けしたことを覚えています。

1歳の初仔はリアルスティール産駒、当歳の2番仔はクリソベリル産駒で、ともに牡馬です。

お母さんが牧場に帰ってきた時期が遅かったため、初仔は4月25日の遅生まれなのですが、十分なサイズがあります。血統や馬体の雰囲気からして、ダートもいけるかもしれません。2番仔は飛節の折りが深く、クリソベリル産駒らしい馬ですから、尚更ダート向きでしょうね。ミスミルドレッドのいとこで、22年のレパードSを制したカフジオクタゴンを超えるような馬に育ってほしいです。ミドウの性格が隔世遺伝したのか、たまに2頭ともプツン!とくるのですが、それがレースでいい方に出てくれることを願っています。

2025年11月取材

foal

broodmare