3日に米国で行われたファシグティプトン社の「ノベンバーセール」において、Intricate（牝4歳、父Gun Runner、母Complex Analysis）を200万ドルで落札しました。

通算成績は9戦2勝。GIでは3着が最高でしたが、唯一のタイトル獲得となった23年の米GII・ゴールデンロッドSがインパクト大です。名門厩舎の期待馬が顔を揃える2歳牝馬の登竜門において、好位追走から突き抜けて5馬身1/4差の楽勝。何より当時2着のThorpedo Annaは後にGIを7勝し、24年の米年度代表馬に選ばれる名牝中の名牝ですから、この勝利にはGII・1勝以上の重みがあります。

父のGun Runnerは17年の米年度代表馬に選ばれ、24年には米競馬殿堂入りを果たした歴史的名馬です。そんな血統背景に加え、目下6年連続で北米リーディングを獲得し、今年の種付料が25万ドルのInto Mischiefを受胎済みとくれば、その価値は計り知れません。

確かに日本円にして3億円を超える高い買い物でした。ただ、決して高過ぎたとは思っていません。この判断が正しかったことは、3年後の夏以降にデビューする産駒が証明してくれると信じています。