12月1日に英国で行われたタタソールズ社の「ディセンバー・メアズ・セール」において、Easy（牝5、父Kodiac、母Gharaaneej）を45万ギニーで落札しました。

通算成績は7戦2勝。24年に愛リステッド・コークS（芝6F）を勝利。重賞には手が届きませんでしたが、デインヒル系のコディアック（Kodiac）の産駒らしく、非凡なスピードを秘めた馬でした。そして何より我々の心を奪ったのは母系の素晴らしさです。近親には19～20年の愛チャンピオンSを連覇するなどGI・7勝のマジカル（Magical）、18年のロッキンジSなどGI・3勝のロードデンドロン（Rhododendron）、そしてその産駒で23年の英ダービーなどGI・6勝を挙げたオーギュストロダン（Auguste Rodin）といった名馬が並びます。近年のクールモアを牽引してきた一族といっても過言ではなく、その血のポテンシャルは計り知れません。

そしてもう一つ、この馬には大きな魅力がありました。それは今年の種付料が7万ユーロ、日本円にして約1200万円のメーマス（Mehmas）を受胎しているということです。現役としてはGII勝ちに留まりましたが、種牡馬として素質開花。世界各国のスプリントGIの勝ち馬を送り出し、21年には英愛2歳リーディングサイアーに輝いたトップサイアーです。来春に生まれてくる産駒が、素晴らしいスピードを秘めているであろうことは想像に難くありません。

これだけの血統馬を迎え入れられるのは大きな喜びであり、同時に責任も感じています。この一族の名声をさらに高められるような産駒を、必ずや洞爺から送り出してみせます。