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Breeding horses

トリオンフ

去勢に屈腱炎…波乱万丈の競走馬生活で重賞3勝
〝第三のステージ〟でも活躍を目指すトリオンフ

Data

  • 2014年04月21日 生まれ 騸
  • 第52回小倉大賞典(G3)・第54回小倉記念(G3)・第69回中山金杯(G3)
  • タートルボウル

    メジロトンキニーズ

    母父ダンスインザダーク

上場市場:HBAサマーセール

負けん気が強かった母メジロトンキニーズに似て、牧場時代のトリオンフはヤンチャな馬でした。その一方で馬っぷりは素晴らしく、もしかしたら大物に育つのでは…という予感はありましたが、どちらかといえば晩成血統なので2歳夏のデビュー勝ちは嬉しい誤算でした。その後は悔しいレースが続きましたが、結果的に3歳春の去勢が転機に。3歳秋に待望の2勝目を挙げると、そこからはトントン拍子。僅か5カ月後の小倉大賞典で重賞初制覇を果たしました。
4歳夏の小倉記念を1分56秒9のレコードで制し、さらなる飛躍が期待されましたが、そこからは屈腱炎との戦いが続きます。1年3カ月ぶりの復帰戦となったチャレンジCでロードマイウェイから首差の2着に健闘。続く中山金杯で3つ目の重賞タイトルを獲得しましたが、直後に屈腱炎を再発したため、残念ながらターフを去ることとなりました。セリの取引額の25倍もの賞金を稼ぎ出した馬主孝行ぶりには頭が上がりませんが、もう一度GIで走る姿を見たかったというファンの方も多いでしょう。もちろん、我々生産者も同じ思いです。

現役引退後はレイクヴィラファームに戻ってリードホースに転向。しかし、元気いっぱいのトリオンフが1歳馬には〝ハード過ぎる〟先生になってしまったため、残念ながら2年で卒業。22年春からは札幌市内のほくせい乗馬クラブで乗用馬としての道を歩み始めました。幾多の苦難を乗り越えてきた彼なら、きっと〝第三のステージ〟でも活躍してくれると確信しています。

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